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【免疫異常で発症!】治療困難な病気の種類とは?発生メカニズムを解説!

私たちの体の免疫システムは、非常に複雑でしかもデリケートです。さまざまな病気の発症を促進するのは、「免疫低下」だけではなく「免疫異常」も関係しています。この免疫低下と免疫異常とは本質的に異なり、それぞれが原因で発症する病気の種類も異なってきます。

 

 

 

免疫異常によって発症する病気は、「アレルギー疾患」「自己免疫疾患」に分類され、多くの病気がこれに該当します。この免疫異常の発生メカニズムや発症する病気などについて詳しくお伝えします。

 

 

免疫バランスと免疫異常の関係

 

私たちの体は、免疫という自然治癒力を備えており、さまざまなアレルギーや病気から守られています。「免疫力」のほとんどは血液中の「白血球」が担っており、体外から体内に侵入したウィルスなどの抗原(外敵)や、体内で発生するガン細胞などの異物を攻撃・排除して、私たちの健康を守ってくれています。

 

 

 

「免疫力(自然治癒力)」にとって重要なのは、「免疫の高さ」はもちろんのこと「免疫のバランス」が非常に重要です。免疫のバランスが崩れると「免疫異常」を引き起こし、多くの治療困難な病気の発症原因となってしまいます。

 

 

免疫バランスの重要性

「免疫力が高い」状態とは、単に「免疫力が強い」状態ではなく、「正常な免疫バランス」の状態を指しています。免疫バランスを正常に保つためには、正確性とスピードが要求されます。

 

 

 

正常な免疫バランスを保つ3つの条件

  1. 外敵や異物に対しての迅速で正確な認識と判別
  2. 適度で適切な攻撃の強さ
  3. 適時で適切な攻撃の開始及び終了

 

 

免疫システムにおける「免疫バランス」は、免疫機能において「指揮・命令の情報伝達」と「免疫のコントロール(制御)」を担う「サイトカイン」という免疫物質によって保たれています。

 

 

免疫力の低下と免疫異常の違い

「免疫力の低下」「免疫異常」とによる、免疫細胞の働き方は根本的に異なり、発症する病気も異なってきます。この両者の違いは、免疫細胞によって作られる「サイトカイン」という情報伝達物質の働きによって左右されています。

 

 

免疫力の低下

「免疫力の低下」とは、免役が備える自然治癒力(自然免疫と獲得免疫)の総合的な攻撃能力が弱まることを意味します。特に上述した「正常な免疫バランスを保つ3つの条件」において、その機能が総合的に弱まる(低下する)ことを意味します。

 

 

免疫異常

「免疫異常」とは、体内に侵入したウィルスなどの病原体に対して“過剰反応”したり、自分の健康な細胞を外敵として“誤認識”して自己攻撃(誤爆したりする、免疫細胞の異常な働きを意味します。特に上述した「正常な免疫バランスを保つ3つの条件」において、3つのバランスが失われて正常に機能しないことを意味します。

 

 

サイトカインの働きと免疫異常の発生メカニズム

 

「サイトカイン」とは、白血球を構成するリンパ球やマクロファージなどの免疫細胞などから作られる、生体機能調節を備えたタンパク質で、免疫システムの中で情報伝達を担う物質です。サイトカインの出す指令の種類によって、免疫システムの働きは3つに分類されます。

 

 

サイトカインの3つの情報伝達作用

1.誘導識別の作用

免疫細胞に対して、どの外敵が有害か無害かを識別できるように学習することを指令・伝達します。迅速性や正確性が失われると「免疫力の低下」を招き、有害と無害を誤認識すると「免疫異常」の原因となります。

 

 

2.抗原攻撃の作用

免疫細胞が外敵の抗原を正しく認識できたら、攻撃を開始するように指令・伝達します。抗原攻撃の作用が弱まると「免疫力の低下」を招き、抗原攻撃の作用が強すぎると過剰反応として「免疫異常」を招きます。

 

 

3.攻撃抑制の作用

免疫細胞が外敵の抗原を撃退できた段階で、攻撃を停止して次なる外敵に備えるように指令・伝達します。攻撃抑制の作用の機能が低下すると、いつまでも攻撃を停止しない過剰反応となり「免疫異常」を招きます。

 

 

免役力低下や免疫異常が起きる機序

正常な免疫システムにおいては、このサイトカインの3つの働きのバランスが保たれながら機能しています。しかし何らかの原因で3つの働きのバランスが崩れると、「免疫力の低下」や「免疫異常」を引き起こしてしまいます。

 

 

 

「免疫力の低下」は、主に「1.誘導識別」と「2.抗原攻撃」の作用機能が弱まることで発生します。いっぽう「免疫異常」は、主に「1.誘導識別」や「3.攻撃抑制」の作用機能が弱まって、“自己細胞を誤って攻撃する”ことや、“過剰反応して攻撃を停止しない”ことで発生するとされています。

 

 

免疫異常の種類と発症する病気

 

「免疫異常」によって発症する病気の種類は、「アレルギー疾患」「自己免疫疾患」の2つに大別されます。この2つの違いは、アレルギー疾患が“外部から侵入した抗原”に過剰反応するのに対し、自己免疫疾患は、“内部にある自己細胞を抗原”と見做して攻撃(誤爆)してしまうことです。

 

 

アレルギー疾患

「アレルギー疾患」とは、外部から体内に侵入したウィルスなどの病原体(抗原)に対して“過剰反応”し、自分自身の細胞を傷付けてしまうことで発症するアレルギー症状です。アレルギー症状が皮膚で起きると「皮膚炎」、鼻や目で起きると「花粉症」、気管支で起きると「喘息」となります。

 

 

 

スギ花粉やダニやハウスダストなどのアレルギーの原因物質が体内に侵入すると、白血球内のリンパ球などが攻撃・排除するために、必要以上に大量の「IgE抗体」を作ります。このIgE抗体が作り出される過程で「ヒスタミン」という化学物質が生成されます。

 

 

 

ヒスタミンには、「血管収縮作用」や「筋肉縮小作用」や「神経刺激作用」があり、アレルギー症状を引き起こしてしまいます。このヒスタミンの作用によるアレルギー症状が、身体表出する部位によって、さまざまなアレルギー疾患となるのです。

 

 

自己免疫疾患

「自己免疫疾患」とは、自己の健康な細胞を外敵だと“誤認識”して攻撃してしまうことで発症する疾患の総称です。自己免疫疾患とは、分かりやすく言えば、攻撃の際の“誤爆”です。

 

 

 

白血球内のリンパ球のT細胞やB細胞が、自己の細胞を“非自己”と見做して攻撃し、自分自身の細胞が破壊されて、慢性的な炎症を起こすことで発症します。白血球による自己細胞への攻撃・破壊が継続的に行なわれる理由は、「自己細胞が異質になっている」または「異質な細胞と誤認される」のいずれかだといえます。

 

 

アレルギー疾患で発症する主な病気

「アレルギー性疾患」には、「アトピー性皮膚炎」「アレルギー性鼻炎(花粉症)」「アレルギー性胃腸炎」「アレルギー性結膜炎」「食物アレルギー」「薬物アレルギー」「気管支喘息」「蕁麻疹(じんましん)」などがあります

 

 

自己免疫疾患で発症する主な病気

「自己免疫疾患」は、「膠原病(こうげんびょう)」に代表されるように”現代の難病”といわれ、慢性病と言われる多くが含まれ、その病名は50種にもなるとされています。自己免疫疾患は、全身に及んで影響が出る「全身性自己免疫疾患」と、特定の臓器だけに影響が及ぶ「臓器特異型自己免疫疾患」の2つに大別されます。

 

 

 

「全身性自己免疫疾患」に該当する病気のほとんどがいわゆる「膠原病」と言われる症候群です。代表的な膠原病である「関節リュウマチ」や「全身性エリテマトーデス」や「シェーグレン症候群」をはじめてとして、「多発性筋炎」「皮膚筋炎」「成人スティル病」「免疫不全症候群(エイズ)」などが該当します。

 

 

 

「臓器特異型自己免疫疾患」には、「ギランバレー症候群」「重症筋無力症」「自己免疫性肝炎」「慢性円板状エリテマトーデス」天疱瘡(てんぽうそう)」「円形脱毛症」「自己免疫性視神経症」「原田病」などが該当します。

 

 

まとめ

免疫バランスが崩れて起きる「免疫異常」には、アレルギー疾患や自己免疫疾患によるさまざまな病気があります。特に自己免疫疾患は、現代医学をもってしても治療法が確立できていない難病が多く含まれています。「免疫力が高い」状態に保つためには、単に免疫力が強いだけではなく、免疫システムが的確に正常に働きバランスが整っていることが重要なのです。

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